沖縄尚学 比嘉公也監督の冷静沈着ぶり 歓喜の瞬間も表情崩さず→心中は「こみ上げてくるものが」敗者への敬意にも映る
「全国高校野球選手権・決勝、沖縄尚学3-1日大三」(23日、甲子園球場)
沖縄尚学が接戦を制し、夏の甲子園初制覇を果たした。選手としてセンバツ優勝を経験し、母校の監督としても春夏Vを達成した比嘉公也監督。試合中、そして試合後と冷静沈着な姿が際立った。
優勝監督インタビューでも淡々と「初戦の厳しい展開をものにしたことが甲子園での自信を深めた。よく粘ったと思います」と指揮官。選手たちがマウンドで歓喜の輪を作った際もじっと表情を崩さずに見つめていた。
それでも心中は「生徒がうれし泣きしていたのを見ると、こみ上げてくるものがあった」と明かした指揮官。今大会は「グットルーザー」として敗れたチームが勝者をたたえる姿勢が注目を浴びたが、比嘉監督も勝者として相手に最大限の敬意を払っていたようにも映る。逆に球場入りの際には三木監督と満面の笑みを浮かべながらあいさつし、談笑。オンとオフの切り替えが際立った。
「狙っていたわけでもないのでとにかく不思議です」と指揮官。戦後80年の節目に、沖縄へ15年ぶり2度目となる深紅の大旗をもたらした。




