新庄監督 高卒ドラ1右腕の起用意図を明かす「ソフトバンク戦に1年目に投げさせるところに意味」 祈る思いも「心臓が6センチくらい飛び出た。頼むと」
「日本ハム8-3ソフトバンク」(23日、エスコンフィールド)
2位の日本ハムが首位・ソフトバンクとの直接対決に連勝。1・5ゲーム差に迫り、貯金は今季最多を更新する25となった。
新庄監督はマウンド上で躍動した若い力に目を細めた。この日は22歳の先発・福島が5回3安打2失点と試合を作り、「この大事な一戦を福島くんでいってよかった」。六回からは高卒ドラ1新人の柴田をプロ初の中継ぎで起用した。
首位との決戦に19歳右腕を送り出した指揮官は「僕と小久保監督が(昨秋の)ドラフト会議で運命の、柴田の人生を決める(クジを)ね。僕が引き当てて、ソフトバンク戦にこの1年目に投げさせるというところで、僕は意味があると思った」と説明した。
柴田が六回1死二塁で今宮を遊ゴロ併殺に打ち取ると、新庄監督はベンチで両拳を握ってガッツポーズ。右手で「1」を作って、もう1イニングと指示した。七回は三者凡退に抑えると、再びもう1イニングのポーズ。八回は2死から近藤、山川、牧原に3連打を浴び失点。なおも2死一、三塁で中村晃に死球としたところで、新庄監督が交代を決断した。
柴田は2回2/3を4安打1失点。プロ初の失点は喫したが堂々の投げっぷりだった。
「どういうピッチングをしてくれるかと、心臓が6センチくらい飛び出た」と笑わせ「頼む、と」と祈る気持ちだったと明かした新庄監督。「いろいろ、まだ早いとか、大丈夫かこんな大事な一戦で投げさせて、という意見もありましたけど。いや柴田くんなら大丈夫、というところで抑えてくれたので」と安どした。最後は2死からの連打で失点したが「あそこで連打を食らったことは間違いなくプラスになる。頭のいい子なんで」と今後の成長に期待した。





