日大三が王手 エース近藤 県岐阜商の応援曲に乗って好救援 前日iPadで予習「自分の応援だと思って投げられた」

 「全国高校野球選手権・準決勝、日大三4-2県岐阜商」(21日、甲子園球場)

 日大三(西東京)が準決勝で県岐阜商を破り、優勝した2011年以来14年ぶりとなる決勝進出を決めた。エース右腕・近藤優樹投手(3年)が救援で6回2/3を1安打1失点と力投すると、延長十回タイブレークに自ら勝ち越し打をマーク。節目の春夏通算60勝目を飾った。

 笑っていた。三塁側アルプスから流れる「A CHI CHI~♪」のメロディーに合わせ、近藤は頭を小刻みに揺らす。「あぁこれか~みたいな感じでした」。県岐阜商の応援曲、郷ひろみの「GOLDFINGER’99」がお気に入り。「自分の応援だと思って投げられたので楽しかった」。快進撃の公立校を後押しする声援は、強心臓エースの力になった。

 「どんな場面もしっかり抑えようという気持ちでした」と1-1の四回1死二、三塁から登板して火消し。五回に一時勝ち越しを許すも、八回に自らの同点打で試合を振り出しに戻すと、延長十回タイブレークでも勝ち越しの中前打を放った。

 2点リードで迎えた延長十回裏には味方失策が絡み1死二、三塁の危機に陥る。それでもエースは「エラーも想定内。自分が前に飛ばしちゃったから自分の責任」とあっけらかん。90キロ台のカーブを効果的に使い、残り2つのアウトを奪った。

 背番号10だった昨秋は、打たれて周りが見えなくなることもあった。そんな自分を変えるべくマウンド上での振る舞いを意識。自然と相手の応援まで、よく聞こえるようになった。この試合の前日には学校所有のiPadで「県岐阜商 応援」と検索し“予習”。「想像以上の声援でしたけど、自分がノっていけば守備や攻撃につながる」と笑顔を絶やさなかった。

 「どこのチームよりやってきた自信はある」と名門の背番号1。14年ぶりの全国制覇へ、リズムに乗る。

 ◆近藤 優樹(こんどう・ゆうき)2007年7月23日生まれ、18歳。東京都出身。171センチ、81キロ。右投げ右打ち。年長から墨田リトルリーグで野球を始め、両国中では青山リトルシニアに所属。日大三では1年秋からベンチ入りし、今夏から背番号1。50メートル走6秒7、遠投105メートル。

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