サヨナラ負けの横浜ナイン 敗戦の瞬間に泣き崩れる 奥村頼、主将の阿部葉ら号泣 甲子園のファンから拍手が送られる 九回、十回は奇策でどよめかせる

 「全国高校野球選手権・準々決勝、県岐阜商8-7横浜」(19日、甲子園球場)

 センバツ王者の横浜が大激闘の末、十一回にサヨナラ負けを喫し、春夏連覇の夢が絶たれた。

 4点ビハインドを追いつき、九回と十回には内野5人シフトの奇策で甲子園をどよめかせた。いずれもピンチを耐えたが、十一回に力尽きた。

 十一回2死一、三塁から4番・坂口に左前適時打を打たれた瞬間、奥村頼はひざに手をついて涙。中堅手の主将・阿部葉も号泣し、仲間に支えられながら整列した。

 執念で激闘を演じた王者の姿に甲子園のファンからは大きな拍手が送られた。だが、ベンチ裏へ引きあげても、選手の悔し涙は止まらなかった。

 アルプスの応援団の前で泣き崩れた主将・阿部葉は「やり切ったというか、連覇を目指してできなかった悔しさがこみ上げ、スタンドを見た時に申し訳ないというか…」と落胆。奥村頼は県岐阜商の勢いを止められず「チームとしてすごい応援されている。自分たちも愛されるチームを目標に掲げてやってきた中で、それを今日は実感した。球場の雰囲気がアウェーのような感じだった。実力以上に怖かった部分。その中でも力を出さないといけなかった」と唇をかんだ。

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