「こんな監督の下で野球やりたかった」元高校球児のつぶやきがSNSにあふれる 仙台育英・須江航監督の言葉、行動に胸アツ
「全国高校野球選手権・3回戦、沖縄尚学5-3仙台育英」(17日、甲子園球場)
仙台育英が延長十一回タイブレークの末、沖縄尚学に敗れたが、試合中、試合後の須江航監督の言葉、行動に心を動かされた人が多く現れた。
須江監督は1点を追った四回2死一、三塁で、左投手の末吉に対して、代打に左打ちの杉山を送り込んだ。杉山は初球のスライダーを積極的にスイングしたが、ワンバウンドした打球は末吉のグラブに収まる投ゴロとなって同点に追いつくことができなかった。それでも須江監督は手に持った黄色いメガホンを何度も叩いて、それでいいんだよ、いい打球だった、と杉山のスイングを称賛した。
また、延長十一回無死一、二塁の場面で、遊ゴロをさばいた今野が一塁に悪送球して均衡を破る1点が入った場面でも、ベンチの最前列で身を乗り出して「大丈夫!大丈夫。1点だから大丈夫!」と気落ちしていたであろう今野の方を向いて、優しい笑みを送るシーンがあった。
試合後には沖縄尚学の比嘉監督の元に歩み寄って両手で握手し、自らの横を引き揚げる相手ナインに向けて「頑張れ!優勝だよ!」と声をかけ、最後まで拍手を送り続ける場面もあった。
SNSには元高校球児のメッセージが多く集まり、「俺もこんな監督の下で野球やりたかった」「あの監督の笑顔を見てたら萎縮せずにプレーできるよね」「俺、エラーした時、めちゃ怒られた記憶しかない。こんな風に慰めてほしかったなあ」「時代に合ったいい監督」「勝つことだけが全てじゃないと思わせてくれる人格者」「仙台育英の選手がうらやましい」といった反響であふれ返った。





