新庄さんやりました 巨漢95キロの“ハルキスト”4番佐藤の決勝打で西日本短大付16強「偉大な先輩に続いていけるよう」

 勝ち越しの適時二塁打を放つ西日本短大付・佐藤(撮影・西田忠信)
 8回、適時二塁打を放って二塁へ向かう西日本短大付・佐藤(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、西日本短大付2-1聖隷クリストファー」(15日、甲子園球場)

 西日本短大付が4番・佐藤仁外野手(3年)の決勝打で聖隷クリストファーに2-1で勝利した。

 試合を決めたのは多趣味な文学球児だった。同点に追い付かれた直後の八回無死一塁。西日本短大付の4番・佐藤はそれまで3打席で打ちあぐねていた相手先発の高部が投じた高めのつり球を強振した。「自分のパワーならいける」。持ち前の馬力で左翼フェンス手前まで運び、決勝の適時二塁打となった。

 趣味は読書。村上春樹氏を好んだ父の影響で、中学時代に同氏の著書「はじめての文学」に出会い“ハルキスト”になった。好きな作品は「1Q84」。甲子園期間中は宿舎に持ち込んだ「猫を棄てる 父親について語るとき」を一日で読破。三浦しをん氏や東野圭吾氏も愛読する。

 特技は5歳から始めたというピアノ。クラシックも好んで聴き、選抜大会からドボルザークの「新世界より」を応援歌にしている。最初はアニメ「おジャ魔女どれみ」のオープニング曲を採用するつもりだったが、チームメートの安田の勧めで曲を変更し「気持ちが入るので、こっちにして良かった」。181センチ、95キロのガッチリとした体格も相まって、打席では威圧感があふれ出た。

 勝ち進む度にSNS上で、大先輩の日本ハム・新庄監督も喜んでくれる。「偉大な先輩に続いていけるような成績を残したい」と佐藤。主砲のバットで吉報を届け続ける。

 ◇佐藤 仁(さとう・じん)2008年1月8日生まれ、17歳。福岡県北九州市出身。181センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。小学4年時にソフトボールを始め、中学時代は中学硬式野球の八幡東ボーイズでプレー。西日本短大付では2年夏にベンチ入り。高校通算18本塁打。趣味は読書、特技はピアノ。

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