沖縄尚学 宜野座恵夢捕手が攻守で春夏通算29勝目に貢献 全3打点をたたき出す「いつかは阪神に」の夢も

 「全国高校野球選手権・2回戦、沖縄尚学3-0鳴門」(14日、甲子園球場)

 沖縄尚学に春夏通算29勝目をもたらしたのは、宜野座恵夢捕手(3年)だった。

 1回戦、金足農戦ではエース・末吉を完封に導く好リードを見せたものの、バットでは3打数無安打で「焦ってました」と臨んだこの試合。

 しかし二回1死一塁で、先制の適時二塁打を左へ放ち「そこから楽に打席に立てるようになりました」と宜野座。

 リードも冴える。この日の先発は新垣有。「初めてのマウンドで緊張があった」と見るや、低めに変化球を集めることに集中させ、持ち味を引き出す。

 五回には鳴門の1番・野田の盗塁を見事に刺して、新垣有をさらに盛り立てた。六回からマウンドに上がった末吉も丁寧にリードして鳴門の攻撃を封じると、1-0で迎えた九回1死満塁では2点適時打を中前へ。

 2試合連続完封勝利、そして3得点すべて自らのバットでたたき出した宜野座に、比嘉公也監督も「100点」と評価。

 幼少より阪神ファンで、宜野座キャンプに足繁く通い、甲子園でも小学時代4度、観戦したという宜野座。「いつかは阪神に」という夢もある。聖地での躍動も、必然かもしれない。

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