東海大熊本星翔“4度目正直”の聖地初星 災害級豪雨の地元に勇気届けた 足止め応援団のために団結

 北海に勝利し、笑顔でアルプスに向かって駆け出す東海大熊本星翔ナイン(撮影・中田匡峻)
 東海大熊本星翔側のアルプス席(撮影・中田匡峻)
 北海戦で東海大熊本星翔を応援するアルプススタンドの観客。大雨の影響で野球部員や応援団は球場にたどり着けなかった
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 「全国高校野球選手権・1回戦、東海大熊本星翔10-7北海」(11日、甲子園球場)

 記録的な豪雨に見舞われながら、熊本県から甲子園を目指す仲間のために負けるわけにはいかなかった。中段がぽっかり空いたアルプススタンドを活力とし、東海大熊本星翔ナインが躍動した。

 自校応援団が不在の中、3点リードの五回に試合を振り出しに戻されるも七回に4安打と相手のミスにつけ込んで一挙6得点。熊本県出身の5番・堀田延希内野手(3年)はマルチ安打を記録してチーム最多の3打点をマークし、打線をけん引した。「この世代で歴史を塗り替えようとやってきた」と同校4度目となる甲子園で念願の初勝利をもたらした。

 11日未明から九州地方を豪雨が襲い、熊本県に大雨特別警報が発令された。10日午後7時45分に居残りの部員を含む応援団約140人を乗せたバス6台が出発したが、通行止めなどの足止めを食って試合中に到着できず。系列校の東海大大阪仰星の吹奏楽部などが駆けつけていたが、スタンドにともに汗を流す仲間の姿はなかった。

 ナインは宿舎から甲子園に向かうバスの中で自校応援団が到着しないことを聞き、「次に絶対つなげよう」と一致団結。堀田は渋滞に巻き込まれていた後輩に電話で「勝ってください」とエールをもらったという。

 険しい道中を進んだ仲間のためにもう一度、聖地に立つ権利を得た。「一つ一つ頑張っている姿を届けたい」と野仲義高監督(44)。次こそアルプスに駆けつけるであろうチームメートに雄姿を見せつける。

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