来春センバツから「DH制」正式決定 大谷ルール適用 花巻東・佐々木監督「素晴らしいこと」

 日本高野連は1日、大阪市内で理事会を開き、来年の公式戦から指名打者(DH)制を採用することを決めた。全国レベルでは来春の第98回選抜高校野球大会から実施される。

 1月に発足した「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」で併せて議論が重ねられ、各都道府県とも複数回の意見交換を実施した上で決定。全会一致で承認されたという。新たな活躍機会の創出、投手の健康対策推進、学生野球全体に制度導入が拡大していることなどを導入の目的とした。公認野球規則5・11の採用となり、先発投手が降板後もDHで出場できる「大谷ルール」が適用される。

 この日、甲子園練習を行った花巻東・佐々木洋監督(50)は「生徒の個性を生かすという教育的な配慮から見ても素晴らしいこと」と前向き。高野連はDH制導入後も現場の意見を集めていく予定。井本事務局長は「これがゴールなのか変化が必要なのか、議論していきたい」と話した。

 7回制については議論を継続。「(7回制は)慎重に進めていかなければならない。DH導入は7イニング制にリンクはしていない」と話した。

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