「全国高校野球選手権・１回戦、仙台育英５－０鳥取城北」（６日、甲子園球場）

　２年ぶりの甲子園で初戦を快勝発進した仙台育英の須江航監督は「よく頑張ったと思いますね」と第一声。初回に先頭の田山が左翼ポール付近のフェンスを直撃する二塁打を放ったが、この回は得点できなかった。「流れが止まると、再開させるのは難しい。途切れたものがまた動き出すのは大変な労力が必要なのでよく頑張った」と２巡目に入った四回に一挙４点を奪った選手たちをたたえた。

　鳥取城北の先発・田中は大会屈指の速球派。攻略のポイントを問われると「さかのぼって宮城大会（準々決勝）で東北高校の川原くんというサイドスローの速球派と対戦した経験が生きた。そういうつながりなので、今日どうのこうのより、いいライバルに苦しめられながら県大会を戦えたのが今日の結果につながった」と説明した。

　五回にはこの日、２番・中堅でスタメン起用した背番号１６の原が大会１号本塁打を放った。「練習試合も含めて初めてのホームランだと思う。そういうバッターじゃなく、足を生かした攻撃ができるバッター。これが甲子園なんだな。甲子園だから本塁打が出たんでしょう。持ってるもの以上のものを出せる場所だと言い続けてきたが、まさにそれを体現してくれた」と話した。