コロナ中止、波紋のセンバツ落選から3年半…聖隷クリストファーが甲子園のグラウンドへ 上村監督「いつまでも出られないと言われていたのを払拭してくれた」

 練習前、整列する聖隷クリストファー(撮影・中田匡峻)
 練習が始まり駆け出す聖隷クリストファー(撮影・中田匡峻)
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 第107回全国高校野球選手権(5日開幕)の出場校による甲子園練習に3日、創部41年目で初出場の静岡・聖隷クリストファーが登場した。ノック、打撃練習を行い、最後には投手陣がマウンドへ。来秋ドラフト候補の最速147キロ左腕・高部陸投手(2年)も投球練習を行った。

 悲願の舞台だ。20年夏は新型コロナウイルスの感染拡大により夏の甲子園は中止。県の独自大会で優勝したが、聖地へ足を踏み入れることはできなかった。21年秋には東海大会で準優勝しセンバツ出場が確実視されていたが、4強だった大垣日大(岐阜)が選ばれる結果となり、国会でも取り上げられるなど全国的に波紋が広がった。

 3年半の時がたち、ついに後輩たちが甲子園のグラウンドへ。校長も務める上村敏正監督(68)は「いつまでも甲子園に出られない、惜しい聖隷クリストファーと言われていたのを、この子たちがやっと払拭してくれた。学校をあげてみんなが喜んでいる姿を見て、学校の責任者としても良かったなと思いましたね」と胸の内を明かし「勝ち負けは僕が考えること。結果だけにとらわれて自分が出せないとならないように、思い切ってやってほしい」とナインの躍動を願った。

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