「地域性」の3文字は選出理由に使われず センバツ選考委員会 昨年ガイドラインに明記も

 「選抜高校野球・選考委員会」(27日、大阪市内)

 出場36校が発表され、選考委員会では宝委員長らが各地区の選出理由を説明した。

 昨年の選考会で東海地区準優勝の聖隷クリストファーが落選し、全国的に物議をかもしたことからセンバツ大会後に選考ガイドラインを作成。以下の通り明文化された。

 (1)秋季大会の試合結果、試合内容をもとに評価する、その割合は同程度とし、総合的に判断する。

 (2)試合内容については、投手力、打撃力、守備力、機動力など技術面のみならず、作戦の徹底、創意工夫、粘り強さといった試合運びや、フェアプレー、マナー、きびきび、はつらつとした動きといった野球に取り組む姿勢のほか、戦力のバランスやチームの潜在能力、大会を通しての成長ぶり、チームワークなども評価の対象とする。

 (3)複数の学校の評価が並んだ場合、できるだけ多くの都道府県から出場できるよう地域性も考慮する。

 注目を集めた関東・東京地区の7校目、近畿地区の7校目など、説明の中では「地域性」の文言は使われず。近畿地区については社(兵庫)を7校目として選出したことに、宝委員長は「初戦で奈良1位の天理に打ち勝ったことを評価した」と説明。近畿地区で奈良県からは唯一の選出なしとなり、大阪、兵庫から2校ずつが選出された。

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