関東第一が2年連続夏の甲子園 坂本右越えソロ&1失点完投 グラブ交換した京都国際・西村に昨夏決勝の雪辱へ

 4回、右越えソロを放ち、叫ぶ坂本(撮影・佐々木彰尚)
 胴上げされる関東第一・米沢監督(撮影・佐々木彰尚)
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 「高校野球東東京大会・決勝、関東第一7-1岩倉」(28日、神宮球場)

 昨夏甲子園準優勝の関東第一が岩倉に勝利し、2年連続10度目の出場を決めた。

 勝利の瞬間、両手を広げた。2年連続でつかんだ夏の甲子園切符。関東第一の二刀流、坂本慎太郎外野手(3年)はスタンドを見渡し、感極まって目に涙を浮かべた。「みんなが応援してくれていた。みんなの思い出が詰まっていた。みんなが支えてくれた。思い出して泣いてしまった」と声を震わせた。

 「3番・投手」で先発出場し、投打で躍動した。バットではマルチ安打をマーク。四回には内角の変化球を捉えて豪快なソロを右翼席にたたき込んだ。左腕はマウンドでも9回を7安打8奪三振1失点と力投。志願の完投で白星をつかみ取った。「今日は自分の日だと思っていた。強気な気持ちがプレーにものすごく出ていた」。主役は強烈に主張し、胸を張った。

 ライバルとの絆が心の支えだった。昨夏の甲子園決勝で対戦した京都国際の左腕・西村は、LINEで連絡を取り合う間柄。今大会前にお互いに郵送でグラブを交換していた。「夏の(東東京)大会はこれを使おう」と決め、「甲子園で返せたらいいな」と誓って実現させた。

 昨夏の決勝では、1点を追う延長十回2死満塁で坂本が西村に空振り三振を喫し、試合が終わった。最後の打者になった悔しさを忘れることはなく、“トラウマ”になっている。「決勝で西村と戦いたいと思います」。舞台は整った。注目の二刀流が、聖地で必ずリベンジを果たす。

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