夏の甲子園 新たに8校が決定 兵庫は東洋大姫路が14年ぶり、奈良は天理が智弁学園下し3年ぶり30度目の夏聖地 東東京は昨夏準Vの関東第一が2年連続出場
第107回全国高校野球選手権の地方大会は28日、各地で行われ、新たに8校が夏の甲子園を決めた。これで46校が決定。残るは29日に決勝が行われる西東京、徳島、愛媛の3校となった。
兵庫大会では東洋大姫路が報徳学園を7-6で下し、2011年以来14年ぶりとなる夏の甲子園出場を決めた。先発の木下鷹大投手(3年)は五回まで5安打3失点しながらも粘投。九回に1点差に迫られたが、気温30度を超える暑さの中で力投して勝利に導いた。今春センバツにも出場し、春夏連続出場は1985年以来40年ぶりとなった。
奈良大会は天理が3年ぶり、30度目の甲子園出場を決めた。決勝では10度目の対戦となった智弁学園を3-2で撃破した。
東東京大会では昨年夏甲子園準Vの関東第一が岩倉を倒して2年連続での聖地切符をつかみ取った。プロ注目の“二刀流”左腕・坂本慎太郎(3年)が投打で躍動した。「3番・投手」で先発出場。2-1の四回には右翼席に豪快なソロをたたき込み、スタンドをどよめかせた。クリーンアップとして八回に二塁打を放ってマルチ安打をマークした。左腕は、投げてもキレのある直球に100キロ台のカーブなど多彩な変化球も操って力投して1失点での完投。岩倉打線を抑え込んだ。昨年夏甲子園の準優勝メンバーでもある大黒柱が、再びチームを夢舞台に導いた。
甲子園出場を決めた高校は以下の通り。
【宮城大会】仙台育英(2年ぶり31度目)
【東東京大会】関東第一(2年連続10度目)
【静岡大会】聖隷クリストファー(初出場)
【岐阜大会】県岐阜商(3年ぶり31度目)
【奈良大会】天理(3年ぶり30度目)
【和歌山大会】智弁和歌山(2年連続28度目)
【兵庫大会】東洋大姫路(14年ぶり13度目)
【鳥取大会】鳥取城北(2年連続7度目)




