大阪桐蔭 苦しんでサヨナラ 最後はスクイズで4強進出 次戦は宿敵・履正社と屈指の好カード
「高校野球大阪大会・準々決勝、大阪桐蔭1-0大阪偕星学園」(24日、くら寿司スタジアム堺)
大阪桐蔭が苦しんだ末の九回サヨナラ勝ち。5年連続の準決勝進出を果たした。大阪偕星の先発・橋本一輝投手(3年)を打ちあぐねる展開となり、両軍無得点で迎えた九回1死満塁から、途中出場の黒川虎雅内野手(2年)が投前へスクイズを決め、試合を決めた。
その勝負どころまで、大阪偕星を封じ切った先発のMAX153キロ右腕・森陽樹投手(3年)。プロ9球団のスカウトが視線を送る中、自身のアピールなど一切、頭をよぎることもない。「最後の年に懸ける思いは今までで一番強い」と、一つのアウトにこだわり続けた。
この日の最速も147キロ。スピードで魅せるより「力で押す。ここぞでかわす。どちらも大事」と、培ってきた投球術が実りつつある。初めて走者を許した四回。無死からの連打で一、二塁も、クリーンアップ3人をいずれもスライダーで3者連続三振と、考え抜いた配球でしのいだ。
3安打完封、12奪三振。次戦は宿敵・履正社と決勝を懸けて戦う。「やってきたことを出すだけ」と森。「自分のピッチングで、野手を引っ張る」と言い切った。





