「楽天０－２日本ハム」（２１日、楽天モバイルパーク）

　日本ハムが相手のミスを逃さずに先制点を奪うと、そのまま逃げ切って３連勝。新庄監督の目指していた貯金「２１」を達成し前半戦を白星で締めた。

　両軍無得点で迎えた四回だ。２死から清宮幸が左前打で出塁すると、万波の打球を左翼・伊藤がグラブに当てながらも捕りきれない（記録は二塁打）。先制のホームへ、清宮幸が一気に生還すると、続く水野の打球は二塁・黒川が後逸。適時失策で２点目を奪った。

　投げては先発・細野が５四球を出しながらも、６回２安打と要所を押さえて無失点。連投でオールスター出場も控えている田中がベンチ不在の中、上原、玉井、柳川とつないだ。

　新庄監督は試合前に報道陣に対応。２０日の試合後に「明日話したいことがある」とサプライズを予告していたが、「僕の中では重大発表。オールスター明けの一発目に（ドラフト１位の）柴田くんを先発で。（打つ方も）両方行かせたいんですけど、その後の投手の継投とかもあって。まずは投手だけ、２、３回を投げさせたいとずっと思っていて。吉田輝星くん以来かな。高校卒業の１９歳で。彼でなかったらこうはさせていなかったけど、やっぱりファイターズの未来を考えると一発目かなと」と大抜てきした。

　大きな未来を見据えての決断。「こういう舞台を味わわせたい」と親心も見せ、本人にもすでに通達済み。「（首位ターンが決まったことが）大きい。首位ターンじゃなかったらもしかしたら投げさせてないかもしれない。それぐらい大事な試合ですよっていう思いを込めての登板です」と説明した。