大院大高・林 二刀流大暴れ 2回0封5K&2安打2打点 北海道出身のスーパー1年生が大活躍
「高校野球大阪大会・3回戦、大院大高9-0北かわち皐が丘」(15日、GOSANDO南港野球場)
大阪大会では夏の甲子園初出場を目指す大院大高が9-0で北かわち皐が丘を下し、4回戦に進出した。北海道出身のスーパー1年生・林将輝投手が3番手で登板し、大リーグ・パドレスのダルビッシュ有を想起させる投球フォームから2回5奪三振無失点と圧巻の投球を披露した。打者としても3打数2安打2打点と投打に大暴れした。
大院大高に悲願の夏の聖地初出場をかなえるスーパー1年生が現れた。林が打っては3打数2安打2打点。3番手で今夏初登板し、2回無安打5奪三振無失点と剛腕豪打の大活躍。二刀を存分に振るい「しっかり打てて、ゼロに抑えられて良かった」と汗を拭った。
競走馬生産が有名な北海道新ひだか町出身。周囲には馬と触れ合う友人も少なくない中、林自身はバットとボールに触れ合って育った。中学3年時の昨年、投手としてU15日本代表を史上初のW杯優勝に導いた“北の怪童”は、大阪桐蔭、履正社の大阪2強を選ばず「プロ野球選手になるためには、この学校が一番良い」と環境面を理由に大院大高へ進学した。
2段モーション気味に体をひねって力を蓄える投球フォームはパドレスのダルビッシュ有を想起させる。「ちょっと意識してます」と林。1年生にして最速146キロを誇り、“ダル流投法”から繰り出される快速球を軸に短いイニングながら三振の山を築いた。
打者としても春からメキメキと力を付けた。五回には柵越え寸前の左翼フェンス直撃二塁打を放つパンチ力を見せた。2試合で5打数4安打3打点の打率・800。辻盛英一監督(49)は「規格外なくらい打ちますよね。(練習場の)128メートルぐらいは放り込みますよ」と成長ぶりに目を丸くする。末恐ろしい1年生が、北の大地からやって来た。
◆林 将輝(はやし・しょうき)2009年12月17日生まれ、15歳。北海道新ひだか町出身。173センチ、67キロ。右投げ右打ち。投手、遊撃手。5歳時にみゆきフェニックスで野球を始め、静内第三中では日高リトルシニアに所属。24年のU15W杯で日本代表史上初の優勝に貢献した。最速146キロ。憧れはドジャース・山本由伸。好きな食べ物はたこ焼き。





