“野球王国”大阪 98年ぶりのセンバツ選出ゼロ 大院大高・辻盛監督「大変申し訳ない」

 「選抜高校野球・選考委員会」(24日、大阪市内)

 第97回選抜高校野球大会(3月7日抽選、同18日開幕・甲子園)の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、32校が選出された。

 近畿6校目の発表で大院大高の名前が呼ばれなかった。その瞬間、緊張の面持ちだった辻盛英一監督(48)は天を仰ぎ、表情から力が抜けた。“野球王国”の大阪が1927年以来、98年ぶりのセンバツ選出ゼロという屈辱。「大阪がゼロになってしまったことは大変申し訳ないという気持ちはある」と責任を感じていた。

 とはいえ、指揮官の胸の内に悔しさはない。昨秋の近畿大会は大阪府勢唯一の8強に進出したものの、大阪大会3位では厳しい立場となることは分かっていた。落選後はすぐに部員を集め、「大阪でチャンピオンを取らないと甲子園では評価されない。誰にも文句を言われないように、夏の甲子園はもう一回やったら良いだけだから」と仕切り直しを誓った。

 負けの許されない夏の一発勝負を思えば、今回の結果は成長の機会とも捉える。「これで甲子園にポンと行ってしまって選手が満足してしまう方が怖かった。良くないけど、メンタル的には良かったんちゃうかな」と辻盛監督。後悔する時間すら惜しいと言わんばかりに、部員たちはグラウンドに駆け出した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス