長嶋茂雄さん母校・佐倉が初戦突破、喪章着けプレー 「4番・三塁」斎藤がダメ押し打「プレッシャー感じながらも楽しく」 背番号3の石井は4安打1打点
「高校野球千葉大会・2回戦、佐倉10-2千葉工」(12日、袖ケ浦球場)
6月3日に逝去した「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さん(享年89)の母校・佐倉が、8回コールド勝利で初戦を突破した。ナインはユニホームの中に、スタンドの部員は桜色のTシャツの左袖に喪章を着け、夏の初戦に臨んだ。
1-1の五回2死二塁で新舘由規捕手(3年)が右中間への適時打を放ち、勝ち越しに成功した。その後の2死一、二塁では喜地遥大外野手(3年)の中越え適時三塁打で2点を追加。さらに、続く背番号「3」の石井勇輝内野手(3年)が中越え適時二塁打を放ち、この回9人攻撃で一挙4点とリードを奪った。
6-2の八回には「4番・三塁」の斎藤慶明内野手(3年)が中越え2点適時三塁打を放つなど4点を追加した。
先発の中薗柊之介投手(3年)が、脚をつるアクシデントがありながらも6回1失点とゲームメーク。2番手の杉林泰尚投手(2年)がリードを守った。
斎藤は長嶋さんと同じ佐倉市出身で、小学4年から6年時まで「長嶋茂雄少年野球教室」に参加したという。「写真撮影の時に長嶋さんの後ろに行くことができて、すごく思い出があります。遠くから見てもオーラがあるというか、存在感がすごいなと思いました」と回顧。同じ「4番・三塁」を任される中で「プレッシャーを感じながらも、長嶋さんと同じように楽しくプレーできたらと思ってやっています」と笑顔で語った。
奥村武広監督は「長嶋さんに雲の上から力を貸してもらえればと思っていました。何とか1勝をお届けしたいという思いもありましたので、きょうはよくやってくれた。今まで以上に注目される大会になるだろうと選手には話していました」と話した。





