オリックス・紅林 V満弾が球団通算9000号 頓宮敬遠に燃えた「完璧。最高の結果になってよかった」

 6回、先制となる満塁本塁打を放ち雄たけびを上げてダイヤモンドを回る紅林(撮影・立川洋一郎)
 6回、左翼スタンドへ先制となる満塁本塁打を放つ紅林(撮影・立川洋一郎)
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 「オリックス4-0ソフトバンク」(10日、京セラドーム大阪)

 目の覚めるような一撃でチームの窮地を救った。オリックスは0-0で迎えた六回1死満塁。プロ6年目の若大将・紅林弘太郎内野手が、自身初の5号グランドスラムを左翼席上段にまでブチかまして勝利に大貢献。球団通算9000号のメモリアル弾を自らのバットで祝った。

 「その前の打席も凡退(2三振)していて、(前打者の)頓宮さんが敬遠。悔しい思いをしていたので自分で打ってやろうと思った。完璧。最高の結果になってよかった」。拳を突き上げてグラウンドを一周、大興奮したのも理由はある。

 値千金の満弾が飛び出したこの日の3打席まで13打席ノーヒット…。「何回も同じ変化球(スライダー)でやられてたんで狙っていた。ヒットすら出てなかったんで。球団通算9000号?うれしいです」とまさに“してやったり”の一発…だったが、日々の努力も報われていた。

 この日も昼過ぎには早出特打を敢行。「ここ2日間は変化球でやられてたんで。そこを意識して練習した。やっぱり下手くそなんで練習しないとっていう思いしかない。チームがすごくいい波に乗れている時に、僕だけほぼ乗れてなかったから…」と、その謙虚な姿勢が大仕事につながった。

 紅林の一撃で、連敗していた2位ソフトバンクに一矢を報いた岸田監督は「本当によく打ってくれた。(紅林には)“ずっとホームランを打ってもいいんだよ”と言ってきたんですけど、かっこよかったです」と最敬礼。8カードぶりの負け越しも、今日11日から2・5ゲーム差の日本ハム戦(エスコン)でやり返すだけだ。

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