オリックス・太田 13年の時を経て球宴に 11歳で京セラD始球式「緊張したのを覚えてます」

 ファン投票で選出されたオリックスの6選手(撮影・山口登)
 2012年のオールスター第1戦で始球式を務めた小学生時代の太田。左は日本ハム・斎藤
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 プロ野球のマイナビオールスターゲーム2025(23日・京セラドーム、24日・横浜)のファン投票の最終結果が1日に発表され、オリックス勢は最多5部門でトップとなり、最多6人が選出された。二塁手部門の太田椋内野手(24)は初選出となるが、2012年の京セラドームでのオールスターで始球式を務めた経験があり、13年ぶりの“出場”での一発に意気込んだ。ソフトバンク、楽天、ロッテ、ヤクルトからは選ばれなかった。選手間投票の結果は3日、監督選抜は7日に発表されてセ、パ最後の1人を選ぶ「プラスワン投票」の結果が出る16日に全選手が出そろう。

 本拠地開催となる球宴での12球団最多6人選出に、オリ戦士の笑顔が並んだ。中でも、太田にとって念願かなった初出場は、まさに夢舞台となる。「今は試合に出られてないんであれですけど、しっかり早く治してオールスターではいい活躍ができるようにがんばります」と声をはずませた。

 昨年、一度は代替選出されたものの、直前に右足を負傷して辞退。巡ってきた初球宴は、不思議な巡り合わせとなった。本拠地開催ということだけではない。2012年7月20日のオールスター第1戦。まだ11歳だった太田少年は、京セラドームで始球式のマウンドに上がっていた。「緊張したのを覚えてます」。ファンに見守られながら、打席に全セの巨人・長野を迎えた中、ワンバウンド投球を披露。今でも忘れられない思い出となっている。

 「やっぱり特別な思いというか。まさか大人になって、こうして京セラドームでオールスターに出られると思っていなかったので、うれしく思います」

 あれから13年の時を経て、帰ってきた。プロの世界に憧れていた少年時代から、今は夢を与える選手として。現在、腰の張りで体調が万全ではないが「できればホームランを打てるようにがんばります」と気合。ファンへの感謝の思いは、プレーで示す。

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