日本ハム・伊藤がエースの仕事 8回2失点でパ単独トップ死守8勝 「長いイニングを投げられて良かった」
「西武2-5日本ハム」(27日、ベルーナドーム)
最後の力を振り絞り、日本ハム・伊藤大海投手(27)はマウンド上で腕を振った。八回2死一、二塁で代打・中村剛を迎えた場面で150キロの直球を外角低めに投げ込む。「尻上がりにコントロールも良くなったと思います」。見逃し三振に拳を大きく、強く突き上げると感情を高ぶらせた。
西武のエース・今井との投げ合いに「大きな意味を持つ1勝ができるように」と腹をくくった。二回には味方のミスも絡んで先制点を許したが、なおも1死満塁を2者連続三振。8回7安打2失点12奪三振、127球の熱投で白星をつかんだ。
6月ならではの湿り気をまとった暑さが容赦なく襲いかかった。今井も四回途中で異変を訴えて緊急降板。新庄監督も「危ない。この球場だけはもう完投なし」と言い切る。「(他球場なら九回も)いや、いくでしょう。だってクーラー効いているもんね」と笑った。
今季8勝目でリーグ単独トップの座を死守。「何とか粘り強く投げることができた。長いイニングを投げられて良かった」。エースとしての意地がある。伊藤がチームのために腕を振り続ける。




