山崎福也 心臓が何度も止まりかけた 高校入学前に脳腫瘍の手術 担当医師明かす「生存率1割だった」

 オリックスからFA宣言して日本ハムに加入した山崎福也投手(31)が6日、北海道北広島市のエスコンフィールドで入団会見した。4年推定10億円(金額は推定)で正式契約。背番号は18に決まった。

 入団会見で「中学校3年の時、(北海道で)脳腫瘍の手術を受けていまして、そのような縁がたくさんあるファイターズに入らせていただくことになりました」と話した。

 2008年3月、日大三高進学直前の健康診断で、脳腫瘍が発覚した。「最悪の事態も僕自身も想定してましたし、覚悟はしていた」と明かす。家族全員で全国の病院を調べた結果、北大病院で手術することを選んだ。

 この日は15年前に執刀した、当時北大病院、現在さわむら脳神経クリニックの澤村豊院長(70)がかけつけ、山崎に花束を渡した。澤村院長は手術を振り返り「生存率1割に届かないかもしれない。難しいものでしたね。彼の運が強かった」と話した。「延髄ですから損傷すると呼吸も止まるし、心臓も止まってしまうんですけど、何度も何度も止まりかけた。術中3回、4回くらいそんなことがあって」と明かした。

 さらに驚いたのはその回復力。「すごく大きな手術で頭の上から首まで切るんです。首の骨を少し剥いて外すんですね。で、頭蓋骨を大きく切り取るんです。脳幹部をむき出しにして手術をするんですけど。1週間後ですよ、甲子園行くからって(高校の寮に)行っちゃうからね」と話した。

 山崎は「同級生がもう寮に入ってたんですよね。3月21日に手術して、その前後ぐらいで確か入寮があったので。その選手たちに負けちゃいけなかったので。差がついてしまうという風に思っていたので」と笑顔で当時を振り返った。

 澤村院長は「彼は高校に入ってから、病気の子の、重症の病気の子の慰問に行くようになったんですね。休みを見つけて。大学時代、プロ野球の選手になってからも、最近も。自分が病気から助かったことに感謝して、それをお裾分けするために、病気の子をお見舞いをしたり、それを助ける活動を今でもしているところですね。彼が人としてぶれない、立派さっていうのを感じます」とその人柄を語った。

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