福井工大・町田公二郎監督 タクトさえた!初V王手 2試合連続1点差で決勝へ「練習してきたことを出せるかどうか」

 「全日本大学野球選手権・準決勝、福井工大6-5東海大」(14日、神宮球場)

 準決勝2試合が行われ、福井工大は東海大を6-5で下し、準優勝した21年以来4年ぶりに決勝へ駒を進め、初優勝に王手をかけた。

 広島、阪神で活躍し、昨春就任した福井工大・町田公二郎監督(55)が初の決勝進出を決めた。

 指揮官のタクトがさえ渡った。2回戦、準々決勝では1番に据え、初戦以来に5番に戻した伊藤航太外野手(4年・滋賀学園)が、五回1死二塁で右前適時打を記録。1点リードの九回は2死一、二塁と長打が出ればサヨナラ負けの危機で3番手・土合章太投手(3年・北陸)の続投を決断。土合はフルカウントの末に空振り三振を奪って勝利を決めた。「あそこは最後まで」と動かなかった指揮官の判断が功を奏した。

 現役時代はNPB歴代2位タイとなる20本の代打本塁打を記録。“代打の神様”と称された指揮官は準備の大切さを教え子に説いてきた。「その場で気後れとか体が動かないとか、全てにおいてあると思う。(準備は)大事なこと」。途中出場の選手も臆することなく試合に入り、チーム一丸で2試合連続1点差勝利の粘り強さを発揮した。

 昨年初戦敗退の悔しさを糧にたどり着いた決勝の舞台。「練習してきたことを出せるかどうか。特別なことはない」。準備力の成果を頂上決戦で体現してみせる。

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