楽天・加治屋 阪神時代以来2年ぶりS 九回2死満塁から緊急登板、オースティンK斬り

 「楽天3-1DeNA」(4日、楽天モバイルパーク)

 緊急登板だったが、楽天・加治屋蓮投手は不思議と冷静だった。今年11月には34歳。これまで培ってきた経験、くぐってきた修羅場がある。「最悪、同点。裏にも攻撃がある」。腹をくくって選択したフォークで空振り三振に締め、阪神時代以来2年ぶりとなる移籍後セーブだ。

 ドタバタ劇だった。3点リードで迎えた九回、藤平が乱調で1失点。なおも2死満塁でオースティンを迎えたところで、マウンドに向かった。3球で追い込むと、太田から出たフォークのサインに迷いなくうなずいて勝ち試合を締めくくった。 だが、ドタバタ劇は終わらない。報道陣の取材に答え終わるや否やだ。ロッカーに戻ろうとする“守護神”が急きょお立ち台に呼ばれる。予定になかった4人目のヒーローとして歓声を浴びた。

 お立ち台では「藤平、何してんねーん」と笑いを誘いつつも、隠された思いもある。「ソフトバンク戦で、逆に藤平を出してしまって抑えてもらったことがある。これでおあいこかな」。抑えられた喜びと安堵(あんど)感が胸に染みる。助け合っていくブルペン陣の絆が、屋台骨を支えていく。

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