国民的スーパースターで「ミスタープロ野球」の愛称で親しまれた巨人・長嶋茂雄（ながしま・しげお）終身名誉監督が３日午前６時３９分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。８９歳だった。

　長嶋さんは巨人の選手に大きな存在感を残した。坂本は「一昨年、僕が不調の時に東京ドームまで来てくださってスイングを見ていただいたり、『お前はいつまでもジャイアンツのリーダーでいなきゃいけない』と言っていただいたことが心に残ってます」と振り返り、「その期待に応えられるようにまだまだやっていかなきゃいけないなと改めて思いました」と決意を新たにした。

　岡本も「昨年、打撃で迷っている時期に病室に呼んでいただき、直接指導していただきました。これからの野球人生において、忘れることのない大切な時間になりました」と熱く語った。

　丸も長嶋さんから何度もアドバイスを受けた。「しっかりおなかに力を入れて体を真っすぐ、そういったことはすごく印象に残っています」と明かし、「夢のような時間でした」と言う。

　二岡ヘッドコーチは「僕をプロに導いてくれた時の監督ですから感謝しかない」と言う。００年９月４日の中日戦で、リーグＶを決めるサヨナラ弾。「試合に出させてもらって、最後ああいう結果になったというのはすごく感謝してますし、長嶋さんを胴上げできたというのは良かったと思います」と当時を懐かしんだ。