新庄ハム堅首 清宮幸先制弾!八回野選&スクイズで追加点 貫き通した“セコセコ野球”新庄監督「6回ぐらい(サインを)出した」
「ソフトバンク2-5日本ハム」(27日、みずほペイペイドーム)
警戒されても関係ない。日本ハムは勝負どころで徹底して貫き通した“セコセコ野球”。泥くさくもぎとった白星に、新庄監督は「6回ぐらい(サインを)出したから。2、3回出し直したから。どの状況でどうやったか。う~ん、1日考えさせて」と、満足げに笑った。
同点の八回1死二、三塁。まずは五十幡が立て続けにセーフティースクイズを試みた。ファウル2球で強攻に切り替え、二ゴロで好スタートを切った三走の矢沢が生還(記録は野選)。勝ち越し点を奪うと、さらに二、三塁から石井が一塁前にスクイズ。二走の五十幡は本塁で憤死して2ランスクイズにはならなかったものの、さらに1点を追加した。
この日も6安打で、8試合連続で2桁安打には届かず。指揮官は「警戒されてますからね。今度は3ランスクイズでもしようかな」とジョークを飛ばしつつ、打線に元気がない間は「点を取るにはこの作戦が一番。失敗しても失敗してもやる」と腹をくくっている。石井も「スクイズとかを絡めて点を取るのはダメージは大きいと思うので」とうなずいた。
一方で先制点は一発だった。五回に清宮幸が16試合ぶりの右越え4号ソロ。25日が誕生日で26歳初アーチに「やっぱりムズムズしていたので打ててよかった。いい1年にしたいです」と表情をほころばせ、打席に入る直前にタイミングを早くとるように助言した新庄監督も「そしたら初球、カポって打って」と目を細めた。
接戦を制して首位を堅持。作戦に応えた選手に「こういうところで成功させとく。で、自信を持たせる方が僕は好きというか快感ですよね」と新庄監督。成長を促しながら進撃を続けていく。





