台湾の至宝がプロ初セーブ 日本ハム・孫易磊が九回をピシャリ 新庄監督は起用決断のコーチに感心「僕寄りになってきた。肝っ玉座ってきましたね」

 来日初セーブを飾った孫
 ソフトバンクに勝利し、タッチを交わす日本ハムナイン
 新庄監督(左)とナインを迎える伊藤(中央)
3枚

 「ソフトバンク2-5日本ハム」(27日、みずほペイペイドーム)

 3点リードを九回、日本ハムがマウンドに送ったのは22日に支配下登録されたばかりの孫易磊(すん・いーれい)だった。“台湾の至宝”は打者3人でピシャリと抑えてプロ3戦目で初セーブ。試合後のヒーローインタビューでは「早いとは思わないですけど、自分のリズムでよく投げられました」と振り返った。

 新庄監督は抑えの田中でなく孫易磊を起用した理由を「ピッチングコーチが、だいぶ僕寄りになってきたというか。九回、イーレイくんを送り出すっていう(笑)。肝っ玉、座ってきましたね」と自ら切り出した。そして「こういうのが、新しいスターを出しつつ、チームが勝って層が厚くなる。田中君もきょうは投げたかっただろうし」とチーム力の底上げにつながるニューヒーローの誕生を喜んだ。

 ただ、指揮官は「イーレイ君は七回裏ぐらいから(肩を)作り始めてたから、大丈夫か?って。九回(に投げることは)決まってたんですけど、大丈夫?って(笑)」とツッコミも。「でも、したことがないから先発しか。いいんじゃないですか、自分の考えでね」と20歳にやさしいまなざしを送った。

 孫もヒーローインタビューでは、九回の登板をいつ伝えられたか聞かれ「五回のブルペンに入りますときに」と日本語で回答。緊張しなかったかという質問には「2対2のときはちょっと緊張しました」と初々しく振り返っていた。

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