「ソフトバンク１－３西武」（１４日、みずほペイペイドーム）

　ルーフオープンとなったみずほペイペイドームに、快音を響かせた。「すごく、いい感触でした。気持ち良かったです」。心地よい風に押されながら、ダイヤモンドを一周。西武ドラフト２位・渡部聖（大商大）が、出場２７試合目でプロ初本塁打をマークした。

　「しっかり捉えたので入ったと思いました。（本塁打の軌道は）焼き付いています」

　初回２死だった。大津とは、初対戦した５日に２打数無安打に封じられたが「ある程度、コースを絞って打席に入った結果、打つことができた」と対応。初球の内角低めの速球を、低い弾道で左翼席へ運んだ。

　プロ１０８打席目での待望のアーチ。「正直、そろそろホームランを打ちたいなと思っていました」と笑った。五回は２死一塁から右前打でネビンの勝ち越し打を導き、七回無死一、三塁では遊ゴロの間に１点追加。チーム２０勝到達に貢献した。

　「チーム状況もすごくいいと思うので、勝って、優勝できるようにがんばります」と渡部聖。右足首捻挫で離脱した時期を乗り越え、規定打席にも到達し打率・３３３はリーグ２位。今後もチームを引っ張っていく。

　◆渡部　聖弥（わたなべ・せいや）２００２年８月３１日生まれ、２２歳。広島県出身。１７７センチ、８８キロ。右投げ右打ち。外野手。広陵高、大商大を経て、２４年度ドラフト２位で西武入団。関西六大学リーグでは史上１４人目となる通算１００安打を達成、大学日本代表入りも果たした。３月２８日の日本ハム戦（ベルーナ）で「５番・左翼」で先発し、プロ初出場すると第２打席に初安打を放った。