巨人 執念の逆転勝ちで阪神に今季初勝利 88年ぶりの屈辱を回避 九回に代打・岸田が勝ち越し適時打「全員が勝ちたい」マルティネスもピンチしのぐ
「阪神1-2巨人」(27日、甲子園球場)
巨人は九回に代打・岸田の決勝適時打で今季阪神戦初勝利。仮に阪神に6連敗となれば1リーグ時代の1937年秋シーズン以来、88年ぶりの屈辱だったが、執念で回避した。
同点の九回に1死三塁から代打・岸田が左前タイムリーで勝ち越し点を奪うと、その裏、絶対守護神のマルティネスが1死三塁のピンチをしのいで勝利を呼び込んだ。
ヒーローインタビューに立った岸田は「つないでくれたチャンスで、どんな形でも1点ほしかった。結果、ヒットになってよかったです」とコメント。「取りあえず前に飛ばそうと思って、前に飛んだ結果がヒット。良かったです」と振り返り、「数少ない打席の中で結果を自信にしていきたい。ベンチ全員が勝ちたいと思って臨んでいるので、勝てて良かった」と力を込めた。
初回に先制を許す展開も、三回に投手・堀田、泉口の連打などで1死二、三塁として吉川の二ゴロの間に1点を挙げて同点。ただ、続く2死三塁の勝ち越し機では岡本が阪神先発・伊原の前に空振り三振に倒れた。
その後、試合は膠着(こうちゃく)状態に。同点の七回は先頭・萩尾の中前打から、1死二塁の好機を得るが、後続が打ち取られた。
さらに八回は先頭の代打・増田陸の左前打から、1死一、二塁と再び勝ち越しのチャンスをつくるが、甲斐が三塁への併殺打に倒れ、1点を奪うことができなかった。それでも九回に岸田が試合を決めた。
今季初先発の堀田は初回に2死一、二塁から、大山に左前適時打を浴びて先制点を献上。だが、二回以降は立ち直り、同点の五回は2四球から2死一、二塁の危機を招くが佐藤輝を空振り三振に切るなど、5回2安打1失点と粘りを見せた。





