高木豊氏「選手のことを思ってるんだと伝わるシーンだった」 頭部死球を巡り激高の阪神・藤川監督に改めて言及
元DeNAヘッドコーチの高木豊氏が22日、自身のYouTubeチャンネルを更新。阪神・藤川監督が20日の広島戦で、坂本への頭部死球を巡って激高したシーンについてあらためて言及した。
高木氏はこれまでの藤川監督について「インタビューでもベンチでも、見ていて本当に冷静沈着にやっている姿の印象があった。熱くなんないの?とか腹立ってないの?とか。人間だから(内心は)腹立ってるんだろうなと思いながら見ていた」という。その印象が大きく変わり「あの場面で怒ってくれて感情をむき出しにして。それはすごくよかったなと思う。ああいう熱さもあるんだ、と」と好意的に受け止めた。
むしろ坂本が藤川監督を止める図式を「逆やろ」と突っ込んだ高木氏。「選手を守るのは監督。ああいう姿を見ると選手だって冷静にいられるよりは、それくらい選手のことを思ってるんだっていうことが伝わるシーンだった」と話した。
藤川監督があそこまで怒りをあらわにした背景には、これまで広島投手の厳しい内角攻めで死球が多く、開幕前のテレビ番組でもけん制していたことを挙げた高木氏。加えて、監督自身に内面の変化もあったのではないかと指摘した。
「伏線になっているのは」としたのは、ゲラがDeNA・佐野から空振り三振を取ったのにファウルと判定された試合で一度はベンチを出ながらすぐに引っ込んだ場面や、リクエストが遅くリプレー検証をしてもらえなかった場面。「藤川監督もそういう学びがあるんだと思う。あそこは行っとかないといけないところだったとか。リクエストもタイミングが遅れて出せなかったとか。計算するわけではないが、ある程度心が素直に動くままに行動しているんじゃないのかな。今までは抑えてたけど、これからは出していくんじゃないかと思う」と推測した。





