【解説】「全ての球を見極められていた」巨人 田中将大が悪夢の2回6失点KO 評論家「阿部監督も悩ましい」注目される今後の起用法
「巨人-DeNA」(17日、東京ドーム)
日米通算199勝目をかけて登板した巨人先発の田中将大投手が、2回7安打6失点で降板した。
初回に牧の適時打、佐野の犠飛で2失点。二回は2死一、二塁から三森、度会、牧の3連続適時打で一挙4点を失った。ベンチに戻ると阿部監督に肩をたたいてねぎらわれた。
前回3日の中日戦(バンテリンドーム)では5回3失点で初勝利。だが、二回降板は2021年に日本球界に復帰後最短となった。
田中将の投球内容はどうだったか。巨人OBでデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「全ての球を見極められていた。バッターにとって嫌な球種がないから、多少タイミングが外されても片手で拾われていた。梶原が3ボールから変化球をフルスイングしたり、どの球種に対しても迷っていなかった」と指摘。最速は149キロだったが、直球の平均は140キロ中盤で「今の球威では厳しいし、今日のように生命線のコントロールがアバウトだとDeNA打線なら逃してくれない。打ち取る球が見つからなかった」と振り返った。
注目されるのは今後の起用法だ。関本氏は「阿部監督も悩ましいだろうな。やっぱり最低でも真っすぐの平均があと2、3キロ上がらないと苦しい。温かくなって、さらに状態が上がってくるのかどうか。来週が5試合なら抹消して、連戦のタイミングで広い球場、相手を見ながら登板することにはなるんじゃないか」と推察。巨人はエース戸郷が不調で先発陣も苦しいだけに「チームも決して余裕がある状況じゃないしな。(200勝まで)あと2勝とはいえ、阿部監督がどういう決断をしていくか、非常に難しくなった」と語った。




