侍ジャパン WBC連覇へカギを握る国内組の二遊間&捕手の選出 内野はメジャー選手不在
野球日本代表「侍ジャパン」が11月に予定される強化試合を前に、チーム強化とメンバー選考を兼ねた合宿を実施することが7日、分かった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催前年では、3大会ぶりの世界一に輝いた前回大会でもなく異例中の異例であり、ピッチクロックなど導入が予想される新ルールにも備える。プロ野球はシーズンオフになるが、連覇に向けてガチモードで挑む。
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5、6日に実施したオランダとの強化試合を終えた井端監督は「いい2日間だった」と収穫を強調した。今回、テーマにしたのは「長打力と左の中継ぎ」の2項目。さらに試合後の会見で「内野にはメジャーの選手が1人もいない」と話したように、二遊間に加え捕手の選出がカギになる。
既に井端監督は来年3月の本戦に向け、メジャー選手中心の編成を明言している。順当なら「投手兼DH」の大谷を軸に外野ではヌートバー、吉田、鈴木誠らの選出が確実。ここに国内組から同戦でも結果を残した万波や水谷、プレミア12で活躍した森下、辰己らがどこまで割って入れるか。
二遊間は源田、牧、小園らを軸に、吉川、長岡、矢野らもアピールに成功した。指揮官は「まだ呼んでいない二遊間にもいい選手がいる。見極めていく」とさらなる戦力発掘を求めた。新人ながら井端監督の評価も高い宗山や、守備力に定評のある門脇らも、成長次第では一躍候補に挙がる。
「当然、次の大会でも優勝を狙っています。あと1年あればレベルアップを望めるし、どの選手でもチャンスはあります。どんどんいい選手が出てきてほしいですね」と指揮官。加速度的な若手の成長を望むだけに、11月のサプライズ選出メンバーが、連覇のキーマンになり得るかもしれない。(デイリースポーツ・田中政行)



