日本人野手初のTJ手術を受けた片岡篤史氏 右肘を痛めて陥った打撃不振から復活を手助けしたコーチに感謝「僕の野球人生を変えていただいた」

 前中日ヘッドコーチの片岡篤史氏が22日に公開された高木豊氏のYouTubeチャンネルに出演。自身を劇的に変えてくれたコーチについての思い出を語った。

 大卒でプロ1年目の1992年、翌93年シーズンは結果を残した片岡氏は、93年オフの秋季キャンプで右肘を痛めたのだという。

 苦手だった内角球をさばくために毎日、インコースに設定したマシン打撃を繰り返していると「ブチッ」と音がして電気が走った。その夜ははしを持ったり歯磨きするだけで痛かったという。

 病院で精密検査を受けたが、しばらくは保存療法を選択。翌94年は開幕から本塁打を放ったが痛みが再発し、同年10月にトミー・ジョン手術を受けた。片岡氏は「野手でトミー・ジョン手術を受けたの日本人で初めてだと思う、当時はトミー・ジョンとは言わず(靱帯)再建手術と言って。(投手でも)村田兆治さんと荒木大輔さんくらいで、日本では3、4人目くらいだった」と振り返った。

 翌95年は5月から1軍に復帰したが、痛みはなくとも打撃の感覚がなかなか戻らなかったという。故障明けで結果を残せず選手生命への危機感を抱いた片岡氏はそのオフも猛練習したが、感覚は戻らず。その時の打撃コーチがPL学園の先輩でもある加藤秀司氏で「もっと手前からバットを返してみろ。(左打ちで)左の足の前でヘッドを返すくらいで」と助言されて練習。血豆と汗とまみれた手がバットから離れないほど振ると感覚が良くなり、紅白戦の1打席目でホームラン。「振ってる感覚はなくて、コンって感じで飛んだ。そこからは自信ですよ」と復活劇を振り返った。

 片岡氏は「僕がある程度成績を残してたらそんなことはなかったし、自分がアカンから一生懸命やらなきゃいけないって気持ちもあったし。そこでコーチと巡りあってヒントをいただいた。大きく僕の野球人生を変えていただいた」と加藤氏に感謝した。

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