「練習試合、巨人４－３韓国サムスン」（１６日、沖縄セルラースタジアム那覇）

　１軍キャンプ初の対外試合で存在感を示した。巨人のドラフト３位・荒巻悠内野手（２２）＝上武大＝が「６番・一塁」で先発出場。“プロ初安打＆初長打”をマークし「ワクワクして試合に臨んで、結果もついてきた」と笑みを浮かべた。

　三回、左中間に力強い打球の二塁打を放った。「大学時代も逆方向の長打は自分の持ち味。自信になります」と振り返る。視察した阪神・嶋田宗スコアラーは「ミート力がある。強引に打っていこうとしないし、センターから左中間に対応できる」と険しい表情を浮かべて警戒した。

　阿部監督は「強くスイングできる。粘っていいバッティングをした」と評価。２四球を選ぶ選球眼の良さも見せた。ただ七回にはあっさり３球三振に倒れ、指揮官は「お地蔵さんみたい。反省点」と苦言を呈し、今後の糧とすることを求めた。

　チームの新人では唯一、キャンプ１軍スタートで帯同を続けている。巨人で数少ない左の大砲候補。大きな期待を背負う若武者が、実力の片りんを披露した。