「選抜高校野球・選考委員会」（２４日、大阪市内）

　選考委員総会などを経て、出場３２校が発表された。再注目となった近畿地区の５、６校目は滋賀県勢２校が選ばれ、大阪府から９８年ぶりに出場校がなかった。

　選考では関東の５校目が注目されたが、宝委員長は山梨学院が「投打の総合力が抜けている」と説明。関東大会８強のつくば秀英、東農大二らと比較の末、関東５校目に選出された。

　東海地区の３校目は愛知１位の至学館が選出された。試合内容や戦力などを比較する中、すべての項目が拮抗（きっこう）すると判断された。その中で選考委員が「多くの都道府県を選出する」という地域性を考慮した形となった。

　近畿地区では大阪府から選出されるかに注目があつまったが、選出ゼロ。直後、候補だった大院大高の辻盛監督は天を仰ぎ、選手たちに「何回も言っているけど、大阪３位、近畿ベスト８。選ばれたらラッキーやと。大阪でチャンピオンをとらないと甲子園で評価されない。大阪でチャンピオンとって、誰にも文句言われないように夏の甲子園にね、もう一回やったらいいだけやから」と語りかけた。

　選出された高校は以下の通り。

　【北海道１】東海大札幌

　【東北３】聖光学院、青森山田、花巻東

　【関東５】横浜、健大高崎、浦和実、千葉黎明、山梨学院、

　【東京２】二松学舎大付、早実

　【東海３】大垣日大、常葉大菊川、至学館

　【北信越２】敦賀気比、日本航空石川

　【近畿６】東洋大姫路、智弁和歌山、市和歌山、天理、滋賀学園、滋賀短大付

　【中国２】広島商、米子松蔭

　【四国２】明徳義塾、高松商

　【九州４】沖縄尚学、エナジックスポーツ、柳ケ浦、西日本短大付

　【２１世紀枠２】壱岐、横浜清陵