オリックス「がんばろうKOBE」再び 震災&優勝から30年 今季ほっともっとで伝説のユニ復活

 黙とうする岸田監督(左から2人目)ら球団関係者と選手たち
 「がんばろうKOBE」のワッペンを付けたユニホームを着るイチロー=1995年
 「がんばろうKOBE」のワッペンを付けたユニホームを着るイチロー=1995年
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 阪神・淡路大震災から30年となった17日、オリックスは岸田護監督(43)ら関係者約90人が大阪市此花区の杉本商事バファローズスタジアム舞洲で黙とうをささげた。「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ優勝した95年のブルーウェーブユニホームが、ほっともっとフィールド神戸開催試合での復刻が決定。復興の象徴となった「がんばろう-」のワッペンを身につけ、神戸に優勝の感動を届ける。

 正午。岸田監督、福良GMら球団関係者は静かに目を閉じ、阪神・淡路大震災の犠牲者に鎮魂の祈りをささげた。大震災が発生した95年、オリックスは「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ優勝した。30年の時を経て、再び伝説の戦闘着で戦う時が来る。

 当時のブルーウェーブユニホームの復刻で、同じ右袖部分に「がんばろう-」のワッペンが付くことが特徴。今季、ほっともっとフィールド神戸で主催予定の公式戦6試合で開催する「『神戸シリーズ2025~がんばろう KOBE 30th~』supported by THE KOBE CRUISE」で着用する。

 当時、大阪府吹田市で被災した岸田監督。中学2年生の頃、イチローらの活躍を目に焼き付け「あの時テレビで『がんばろうKOBE』を見ていて、オリックス強いなと知った年。(被災者の)思いを持ってオリックスバファローズでそういう方たちに元気を与えたい」と合言葉を胸に、戦いに挑む。

 3連覇を果たした23年、神戸でVパレードを行ったが、岸田監督は当時2軍投手コーチで「僕は回っていないですけど」と苦笑い。指揮する立場になった今回は、堂々と神戸の街で手を振りたい。「もちろん(神戸Vパレードの)チャンスがあったらいい」。30年前、優勝で復興の象徴となったオリックスが、再び神戸に夢と感動を与える。

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