巨人・阿部監督 「人に見える工夫を、もっとしてほしい」 サヨナラ勝ちで阪神に1差も殊勲の吉川に苦言

 延長10回、中前にサヨナラ打を放ち喜ぶ吉川(撮影・金田祐二)
 阪神に連勝しナインを迎える阿部監督(撮影・金田祐二)
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 「巨人2-1阪神」(4日、東京ドーム)

 歓喜のシャワーを浴びるナインを、巨人・阿部慎之助監督は冷静に見つめていた。今季2度目のサヨナラ勝ちで首位・阪神に連勝。ゲーム差1と接近した。1点を追う八回に丸が同点打を放ち、延長十回に吉川が試合を決めた。「価値ある1勝」。一丸勝利に成長を感じた一方、注文を付け成長を求めた。

 「人に見える工夫を、もっとしてほしいですね」。矛先は殊勲の吉川に向いた。八回、同点に追いつき続く1死一、三塁。相手のミスに乗じたチャンスで捕邪飛に倒れた。「むちゃくちゃ悔しかった。なんとかしたかった」と決勝打につなげたが、能力を認めるからこそ高いレベルを求める。

 「最後はたまたまだと思う。持っている能力は、もっとすごいんだから。最後に打って決めたのは素晴らしいですけどね。工夫があってこそ、見ている側は納得する」

 昨季の王者・阪神からV奪回を誓う1年。対戦するたびに指揮官は「終盤の粘りが素晴らしい」と強さを認め、ミーティングでも「われわれは挑戦者。ぶつかっていく」と、ナインに戦う姿勢を求めた。菅野が試合を作り、丸、長野とベテランが勝利をつないだ一戦。若手、中堅の成長が、秋の美酒に欠かせないと信じている。

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