オリックス・頓宮「死ぬ気でいきました」完璧弾&V撃 昨季首位打者が復活兆し 中嶋監督も期待「雰囲気良くなる」
「オリックス5-1日本ハム」(13日、京セラドーム大阪)
久々にカメラの前で、オリックス・頓宮の絶叫が響いた。「ほいさ~!!」。極度の不振に苦しんできた男が、豪打復活の兆しを感じさせるアーチを京セラドーム右翼席へ突き刺した。
1点リードの七回2死一塁。北浦のツーシームを完璧に捉えた。打球は右翼ポール際ギリギリに着弾。「めちゃくちゃうれしい」。二回2死二、三塁でも加藤から決勝の右前適時打を放つ活躍を見せ「ふがいない成績でもスタメンで出していただいた。1打席が勝負と死ぬ気でいきました」と覚悟をバットに乗せた。
試合前時点で打率・045で、前日は2軍戦に出場していた。数日前の早出練習でのロングティー中には、森や石川から「左足の上げ方、前よりこうなってる」と指摘も受けながら、復調のきっかけを探ってきた。
LINEや直接、励ましの声をくれた選手や裏方に感謝は尽きない。「結果が出るまでバットを振り続けようと思ったので。みんなに感謝です」。中嶋監督も「いつもうるさいくらいしゃべる人が静かなんで。これから口数が増えるかなと思ったら、雰囲気良くなりますよね」と期待する。打率は・120。昨季の首位打者がこの試合をきっかけに、輝きを取り戻す。