明豊・城島慶太 偉大な父・健司氏とそっくりな笑顔消えた春 夏こそはマウンドに

 「選抜高校野球・2回戦、高崎健康福祉大高崎4-0明豊」(26日、甲子園球場)

 天候不良のため、2回戦2試合が試合開始時刻を遅らせて行われ、明豊(大分)は高崎健康福祉大高崎(群馬)に敗れた。

 一塁アルプススタンドから必死に声援を送ったが、勝利には届かなかった。試合終了のサイレンが甲子園に響き渡る。米大リーグやダイエー、阪神でプレーした父・城島健司氏とそっくりな笑顔は消え、慶太は校歌を歌う健大高崎ナインが映るバックスクリーンを力なく見つめた。

 父と兄の影響で、小4から白球を追い始めた。当初は父も守ったポジションが「憧れだった」と捕手を務めたが「難しすぎて」と中学から投手に転向。高校の進学先は父の母校・明豊(当時は別府大付)に決めた。

 強豪校というだけあって、投手陣は現在も2学年で20人近く在籍しており、背番号争いは熾烈(しれつ)。公式戦のベンチ入りはまだないが、「一生懸命悔いないように自分を信じて頑張れ」と父からもらった言葉を胸に、汗を流し続けている。“普通”とは違った環境だからこそ「最初はプレッシャーとかもあった」と明かしたが、「それも自分にしかない特別かな」と今は受け止め、力にする。

 最速は126キロながら持ち味の制球力を生かして、打たせて取るスタイルでベンチ入りを目指す。アルプススタンドで終わった春。「出来ることをやっていくしかない。最後の夏は自分がベンチに入れるように」。夏こそ、父も阪神で活躍したあの舞台に立ってみせる。

 ◆城島 慶太(じょうじま・けいた)2006年7月1日生まれ、17歳。福岡県飯塚市出身。投手。右投げ右打ち。183センチ、80キロ。父はソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー。父と5歳上の兄・優太さんの影響で小学4年時から立岩クラブで野球を始め、飯塚第一中では軟式野球部に所属。明豊では公式戦のベンチ入りはなし。最速126キロ。球種はストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップ。

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