山本昌氏 伝説の10・8決戦は4度も肩を作り登板寸前 後年に故高木監督から「あの時、おまえを行かせた方がよかったかな」

 中日OBの山本昌氏が、9日に配信された槙原寛己氏のYouTubeチャンネル「ミスターパーフェクト槙原」に出演。勝った方が優勝という伝説の1994年10月8日、中日-巨人最終決戦(ナゴヤ球場)の思い出について語り合った。

 巨人は槙原-斎藤雅樹-桑田真澄の先発3本柱が継投。リーグ終盤に追い上げ好調だった中日は今中慎二が先発し、結果は巨人が序盤に今中を攻略して優勝した。

 その年、山本氏は19勝で最多勝に輝いたが、前々日の試合で完投勝利。巨人との最終決戦で登板機会はなかった。しかし実際は、試合中に「4度も肩を作っていた」のだという。

 当日は午後6時20分開始。朝、球場に向かい午後2時過ぎからの練習に「グラウンドに出て行ったら超満員だった」。朝から球場外に観客が並び、周辺住民から苦情が殺到。急きょ開門時間を早めたため、午後2時には外野席は満員で「異様な雰囲気だな」と感じたという。

 前日まではベンチ入りの予定はなかったが、当日キャッチボールをしたら「大丈夫だと思った。入れてください」とコーチに直訴。五回くらいから肩を作り始めた。

 3番手で登板寸前だったが、当時の高木守道監督から「昌、まだいい。後半にもっと大事なところがあるかもしれないから」とブルペンに来て直接言われ回避。代わりに出た投手が松井秀喜に決定的な2ランを被弾し「なんで?行かせてくれと思った」と当時の心境を振り返った。

 山本氏は10年ほど前、高木監督から「昌、あの時、おまえを行かせた方がよかったかな」とポロッと言われたのだという。山本氏は「そんなことないと思います。(好調だった中日が)10回やれば8回勝てたはずなんです。その2回にハマってしまったということだと思いますよ」と答えたと言うが、「監督も後悔されているんだな」と感じたと振り返った。

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