松井秀喜氏「巨人は優勝以外ない」6年ぶり臨時コーチ 阿部監督から熱烈オファー 打倒・虎へ“勝者の極意”伝授

 巨人OBで、ヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(49)が9日、キャンプ地の宮崎に到着した。18年以来6年ぶり4度目の臨時コーチとして、第3クール初日の10日から5日間を使って選手に指導。「ジャイアンツは優勝以外ない」と、打倒・阪神へ勝者の極意を伝えていく。

 「優勝という目標に向かう中で背中を押せるような、ちょっとした刺激になればいいですね」

 巨人、ヤンキースと常勝チームの中心にいた松井氏は、「優勝」のフレーズを2度、熱い口調で使った。古巣は2年連続Bクラスに低迷。現役時代2年間、共にプレーした阿部新監督の熱烈オファーを受け「時間を作って来ました」と、一役買う決意を固めた。築き上げた経験、技術を惜しみなく伝えていく考えだ。

 過去には若手時代の坂本、岡本和らにも助言。飛躍の足がかりとなった。背番号55の後継者・秋広らの育成が期待される中、昨季の活躍を「高卒3年目でしょ?十分に頑張った」と評価。一方で「外野手は競争が激しい。まずレギュラーを取らないと試合に出られないので、また0からのスタート」と背中を押した。

 バッティングの実演や、打撃投手については「今年、50歳。無理はできない。トスだったら投げられるけど」と笑って否定したが、グラウンドでの指導を心待ちにする。「全員が気になります。今までにない視点みたいなものを提供できたらね」。4年ぶりのV奪回は至上命題。惜しみない助言で巨人軍の再建を担う。

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