「甲子園塾」塾長の山下智茂・星稜名誉監督が今冬で勇退「甲子園塾で学んだことを還元して」
日本高校野球連盟は24日、大阪市内の中沢佐伯記念野球会館で若手指導者育成を目的とした「甲子園塾」を開講し、初日の前半部分の座学が公開された。「甲子園塾」は2008年から行われており、これが28回目の開催。47都道府県から選出された若手指導者27人が参加した。
開講式では、尾藤公氏(元箕島監督)とともに塾の立ち上げに尽力した塾長の山下智茂・星稜名誉監督(78)が「私は最後になります」と話し、今回と12月に行われる講義で塾長を退くことを発表した。山下氏は受講生に向けて「人と違うことをしないと甲子園には行けない。甲子園塾で学んだことを還元して、みんなで一緒に高校野球を盛り上げましょう」とあいさつをした。
今回は特別講師として日大三前監督の小倉全由氏、元甲子園塾生で今夏、チームを甲子園に導いた鳥栖工の大坪慎一監督、岡山県高等学校野球連盟専務理事の野間貴之氏が参加。新しい取り組みとして審判規則委員長の尾崎泰輔氏も講演を行った。
尾崎氏は「高校野球を未来につなぐために」をテーマに講義。若手指導者に向け「自分の高校から審判を輩出してほしい。それが野球のルールを勉強する一番の近道。チームと運営と審判委員が協力して高校野球を未来へつないでいくのが大事」と熱弁した。
大坪監督は自身の経験談を元に講演。「この甲子園塾で山下先生からいただいた『甲子園が迎えに来てくれるチームを』という言葉が私を変えた。大人が本気で向き合えば必ず選手たちは応えてくれる」と話した。
小倉氏はあいさつの大切さを説きながら「技術を教える前に心を教える。それが勝つための一番の近道。子供たちは無限の可能性があるが、先生たちも無限の可能性がある」と設けられた時間を超えて力説した。
今回の「甲子園塾」は26日まで行われ、12月8日~10日に本年度の2回目が開催される。



