大阪桐蔭 史上初の秋季近畿大会3連覇 1年生右腕・森が公式戦初先発で7回0封 最速149キロ

 大阪桐蔭の先発・森
 大会史上初の3年連続優勝を達成し、整列する大阪桐蔭ナイン
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 「秋季高校野球近畿大会・決勝、大阪桐蔭2-1京都外大西」(4日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 決勝が行われ、大阪桐蔭が京都外大西との接戦を2-1で制し、大会史上初の3連覇を達成した。6度目の近畿王者となり、明治神宮大会(15日開幕)の出場権を手にした。先発の最速151キロ右腕・森陽樹(はるき)投手(1年)が7回3安打無失点、9奪三振の好投。期待の新星が大一番で躍動した。

 粘る京都外大西打線を力でねじ伏せた。公式戦初先発となった森が1年生らしからぬ快投。「ゾーンで勝負できた。いつも通りやれば抑えられる自信があった」と能力の高さを見せつけた。

 この日の最速149キロの直球を軸に初回から飛ばした。三回までに5三振を奪い、波に乗る。四回以降はカーブやカットボールもキレを増した。「尻上がりに良くなっていった」と当初の予定だった5回を超えてもマウンドに上がり続けた。

 3日の準決勝・京都国際では同じ1年生の中野大虎投手が好投。「やってやろう」とライバルに刺激を受け気合が入っていた。荒々しさが武器の中野に対して「平常心で落ち着いて投げていくところ」を自身の強みとした森。お互い高め合って成長を続けている。

 189センチの長身から投げ下ろす姿は、12年に甲子園春夏連覇を成し遂げた藤浪晋太郎(オリオールズFA)にも重なる。無限の可能性を秘める豪腕に、西谷浩一監督(54)も「まだまだこれからの投手です」と先輩を超える成長を期待した。

 大一番で好投しても気を緩めることはない。「まだまだこれからなんで」と右腕。大会史上初の3連覇となった近畿大会に続き、次に狙うはこちらも史上初となる神宮大会3連覇だ。

 ◆森 陽樹(もり・はるき)2007年8月1日生まれ、16歳。宮崎県延岡市出身。180センチ、86キロ。右投げ左打ち、投手。小1から東海東少年野球クラブで野球を始め、聖心ウルスラ学園聡明中時は軟式野球部に所属。大阪桐蔭では今秋から背番号「15」でメンバー入り。最速151キロ。球種はカットボール、カーブ、スプリット。

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