ＤｅＮＡにドラフト指名を受けた２人が３０日、それぞれ指名あいさつを受けた後、阪神に在籍する先輩に挑戦状をたたきつけた。まずは４位指名を受けた石上泰輝内野手（２２）＝東洋大＝が、３学年上の阪神・村上撃ちへ静かに闘志を燃やした。

　「大学の時でも雲の上のような存在でした。テレビで村上先輩の投球を見ているんですが、コントロールがいいので積極的に打ちにいきたいです」

　日本シリーズ第１戦でも７回２安打無失点と、オリックス・山本とのエース対決を制した先輩に対して「すごいの一言」とは石上。対戦という目標をかなえるためにも、チーム内の遊撃手争いに勝っていくことが必要不可欠で「緊張感を持って、ライバル視をしていって一緒にレベルアップしていきたい」と表情を引き締めた。

　また５位指名を受けた石田裕太郎投手（２１）＝中大＝は、１学年上の森下に早くも闘志メラメラ。ドラフト後には祝福のＬＩＮＥをもらったといい、「やっと同じステージに立てたので、負けないように頑張ります」と返信。「力勝負したいって言いたいですけど、自分はそういうタイプではないので、得意な投球スタイルで抑えていければ」と、持ち味の制球力を生かす青写真も描いた。

　◆石上泰輝（いしかみ・たいき）２００１年５月１８日生まれ、２２歳。徳島県鳴門市出身。右投げ左打ち。内野手。１７２センチ、８５キロ。徳島商から東洋大に進み、１年秋からベンチ入りを果たした。持ち味は５０メートル５秒９の俊足と遠投１２０メートルの強肩。ガッチリとした体格の小柄な遊撃手。

　◆石田裕太郎（いしだ・ゆうたろう）２００２年１月２２日生まれ、２１歳。神奈川県横浜市出身。右投げ右打ち。投手。１８０センチ、７４キロ。生粋のＤｅＮＡファンで幼少期にはファンクラブにも加入。静岡・静清高から中大に入学した。憧れの投手はＤｅＮＡ・山崎。