東洋大が延長十回タイブレークの末サヨナラ勝ち 今秋ドラフト上位候補の細野晴希は9回2安打2失点「粘って投げられた」12球団スカウト大集結
「東都大学野球、東洋大3-2中大」(17日、神宮球場)
東洋大が延長十回タイブレークの末、サヨナラ勝ちした。今秋ドラフト上位候補に挙がる細野晴希投手(4年・東亜学園)が先発し、9回2安打2失点(自責0)3四球。「ランナーを出しながらだったけど粘って投げられた」と9奪三振の力投を見せた。
勝ち点を落とせば入れ替え戦が決まる大事な今カード。負けられない一戦で、エースが踏ん張った。初回を3人で斬ると3回まで無安打投球。1-0の四回に、先頭に中前打を許してその後2死三塁としたが、後続を打ち取って本塁は踏ませなかった。
1点リードの七回に味方の失策から1死二、三塁のピンチを背負い、右前2点適時打を浴びて逆転を許したが、九回に味方打線が奮起。同点に追いついてタイブレークに突入すると、十回裏に代打・楠の右前適時打でサヨナラ勝ちを決めた。
この日もバックネット裏には12球団のNPBスカウトが大集結。阪神は畑山統括スカウトら5人体勢で視察するなど、各球団最終チェックを行った。26日のドラフト会議まで10日を切り、「近づくにつれて緊張感も増してきた。100%気にしないは無理だけど、なるべく試合に集中した」と細野。明日の2回戦も勝ちきり、最下位を回避してドラフトに臨む。