U18W杯 大阪桐蔭・前田 決勝で完投!絶対的エース次の目標「プロの舞台で」

 10日まで台湾で行われた「U18ベースボールワールドカップ」で悲願の初優勝を果たした高校日本代表が11日、羽田空港に帰国し、優勝会見を行った。決勝で完投し、優勝投手となったエース・前田悠伍投手(大阪桐蔭)も出席。改めて喜びを語り、次の目標にプロの世界で日の丸を背負うことを掲げた。

 笑みを浮かべた前田の胸元で、金メダルが輝く。台湾での悲願達成から一夜明け、馬淵ジャパンが羽田空港に帰国。出迎えた約300人のファンからは「おめでとう」と声がかけられ、祝福ムードに包まれた。

 「3試合に登板させてもらって、全部優勝に導くことだけを心がけてピッチングしていた。最後に優勝に導くことができて素直にうれしく思っています」

 絶対的エースとして、最高の仕事をやってのけた。馬淵史郎監督(67)は「決勝戦に前田君を投げさせるために逆算して投手起用した」と、大事な試合は全て前田が登板した。1次リーグの米国戦、2次リーグ初戦の韓国戦、決勝の台湾戦。強敵相手に計16回2/3を投げて1失点、防御率0・42と期待に応えた。指揮官も「一番感じたのはやっぱり野球はピッチャーだなと。最後の試合、前田君が頑張って投げてくれたんですけど、やっぱり野球はピッチャーですね。ピッチャーがよければ勝負になる」と脱帽するほど、圧巻の投球でチームをけん引した。

 高校最後の夏は、悔しさもうれしさも経験した。今夏は大阪大会決勝で履正社に敗れ、甲子園に出場できず。前田は「日本一という目標は達成できなかったけど、そこから世界一、U18の代表に入ると、それに向けて練習していた。良い結果も残せたし、チーム的にも最高の結果で、世界一を達成できたので本当にうれしい」。悔しさを糧に大舞台で躍動した。

 現時点でプロ志望届はまだ提出していないが、「将来的にはもちろんプロの舞台で活躍したい」と左腕。「プロでもう一回、日の丸を背負って戦うのが目標。これから大阪桐蔭のグラウンドに帰って練習する形になるけど、高い意識を持って、誰にも負けない気持ちでやっていけたら」。喜びをかみしめた後、次のステージへと歩みを進める。

 ◆前田悠伍(まえだ・ゆうご)2005年8月4日生まれ、18歳。滋賀県長浜市出身。180センチ、80キロ。左投げ左打ち、投手。小学2年から高月野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時にはオリックスジュニアに選出。高月中時代は湖北ボーイズでプレー。1年時にはカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表で世界一を経験。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。最速148キロ。

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