今秋ドラフト上位候補の滝川二・坂井 投打に存在感で5回戦導く「今は70~80%ぐらい、100~120%へ」

 「高校野球兵庫大会・4回戦、滝川二3-1神港橘」(18日、ほっともっとフィールド神戸)

 兵庫大会は、今秋ドラフト上位候補で149キロ右腕の滝川二・坂井陽翔投手(3年)が投打にわたる活躍でチームを5回戦に導いた。投げては2番手で登板し3回無失点。打撃では決勝のホームを踏むなど3打数2安打1得点で4番の働きを果たした。

 エースがマウンドに上がると、球場の空気は一変する。坂井は同点の六回に四球を選び、7番・堀部健太内野手(3年)の適時打で生還すると、直後の七回に救援登板。3回1安打無失点、2奪三振で締めた。「今は理想に比べ70~80%くらい。100、120%と上げていきたい」と自らを鼓舞した。

 今夏は体重減少を食い止めるため、食事量を増やしている。昨夏に3キロ減って球威が落ちたことを教訓に「3食の他、おにぎりを試合前と帰宅してから2、3個。寝る前にも食べる」とガッツリ食べ、水分補給にも気を付けているという。この日は直球は最速144キロをマーク。走者を出しても相手に流れを渡さない。「体重が落ちていないのでボールのキレも感じる」と手応えもバッチリだ。

 ロッテ、ソフトバンクなど5球団が視察。ヤクルトは伊東昭光編成部長が視察するなど3人態勢。阿部健太スカウトは「ボールに角度がある。体もがっちりして伸び代がある」と期待を込めた。

 5回戦は神戸弘陵との対戦が決まった。服部大輔監督(37)は「次から先発できれば」と示唆。坂井も「毎試合、どこからでも投げられるようにしている」と自信を見せた。

 ◆坂井 陽翔(さかい・はると)2005年4月5日生まれ、18歳。兵庫県加古川市出身。身長186センチ、体重84キロ。右投げ右打ち。小学2年からHIOKAパワーズで野球を始め、中学では播磨ボーイズに所属。滝川二では1年夏からベンチ入り。球種はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、フォーク、ツーシーム。最速149キロ。

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