高木豊氏がセ6監督「総評」 立浪監督は「耐えきれるかどうか」原監督は「何かあるんだろうけど…」

 元DeNAで野球解説者・高木豊氏が7日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ここまでのセ・リーグ監督「総評」を行った。

 まずは首位の阪神から、6月の戦いを振り返り「岡田監督はよくやっていると思う。サトテルを外してみたりファームに落としてみたり。一回調整させる、そういう手の打ち方は早い。動きとしてはやるべきことはやっている」とうなずいた。

 古巣のDeNAは交流戦を優勝。後輩の三浦監督を「大輔」と呼ぶなど愛着をにじませながらも、「ひとつだけ気になるのは、交流戦最後の日本ハム戦で、(五回に)山本がキャッチャーフライを落とした。で、その後すぐ代えた。そういうことをすると長続きしなくなる。昔はよくあった、懲罰的な交代。でもあれは事実上決勝戦。みんな硬くなる。それだけはやらない方が良かったとは思う」と指摘した。

 開幕前は低評価も、3位と健闘する広島・新井監督については「助走に入ってきているな。やっぱり粘り強い。選手が響きだしている。新井監督は信じ続けている。田中広輔もさびかかっていたのが光り始めている」などと、新井監督と選手の信頼関係を好成績の要因に挙げた。

 波に乗りきれない巨人・原監督については6月の立て直しに触れ、「6月は総体的には攻め続けた。いろいろ工夫して立て直した時期」とする一方で、「ただ、もう少し素直になったほうがいいと思う。坂本を失った時、吉川が2安打、ホームランを打ったりしている。素直に1番でいいのかと思うんだけど2番にする。で、重信を1番にする。何かあるんだろうけど、ちょっとひねっている感じがする」と語った。

 昨年に続いて苦しい戦いの中日・立浪監督は「ゴミ箱を蹴ってもいい」と苦笑いしながらも、「やっぱり我慢なんだよね、今。ビシエドが打ち出して我慢するのか。本当にチームを壊して来年から新しい助っ人を入れるなら、負けてもいいから日本人を使ったほうがいい。ただ、逆風にさらされる。それに耐えきれるかどうか」とした。先を見据えてさまざまな選手を使う必要性にも触れ、「新庄野球じゃないけど、もっと入れ替えたほうがいい。前には進んでいるとは思っている。成長過程にはあるチーム」とした。

 昨季までリーグ連覇しながら、今季は低迷するヤクルト・高津監督には苦しい状況を表に出さない姿勢に感心。「よく耐えているなあ。本当に我慢強い。ずっと選手を信じている。絶対選手を腐さない」としながらも、「一回怒ってみて、ドキッとさせるのもいいかもしれない」と刺激を与える必要性も口にした。

 最後には「監督っていい職業かな?大変だよな」と、6監督の心情を思いやった。

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