大阪桐蔭のエース・前田悠伍「不安はない」最後の夏へ調整は順調「悔いのないようやり切りたい」
3年連続の夏の甲子園を目指す大阪桐蔭が1日、同校のグラウンドで練習を公開した。
今秋ドラフト候補左腕の主将・前田悠伍投手(3年)はブルペンで約25球を投じるなど、順調な調整を見せた。
今春のセンバツ後はベンチを外れ、自らのレベルアップに注力した。特に力を入れたのは下半身強化だ。「センバツの時は下半身が安定せずに制球がバラバラだったが、下半身のウエイトをすることで安定するようになって、ピッチングにも良い影響が出ている」と手応えを感じている。
下半身強化に踏み切った理由は4月に行われたU18高校日本代表合宿にあった。最速152キロ左腕の享栄・東松や仙台育英のエース高橋、専大松戸・平野など、同世代の好投手の下半身を見て驚いた。「(下半身が)自分が劣っているなと。筋肉の付き方が違ってこのままではいけないなと思った」。ライバルたちにトレーニング方法など聞けることは全て聞き、自らのトレーニングに取り入れた。結果、「力を入れずにいつも以上の球速が出るようになった」とすでに効果が出ているようだ。
大阪大会は7月8日に開幕する。大阪桐蔭の初戦は同16日。「最後の大会は悔いのないようにやり切りたい。不安はない」と力を込めた左腕。主将として、エースとして、前田がチームを甲子園へ導く。